大会長挨拶


日本がん口腔支持療法学会 第4回学術大会は2018年12月1日(土)・2日(日)新潟大学医学部学士会 有壬記念館にて開催することに決定いたしました。本学術大会では、治療医は口腔支持療法チームと患者、口腔支持療法チームは治療医と患者、患者は治療医と口腔支持療法チームと、がん口腔支持療法の原点を再確認し、今後の可能性、展望、方向性について熱くディスカッションできる場を提供できたらと考えております。

私が、がん口腔支持療法を始めた時代は、がん口腔支持療法にフォーカスした教科書はなく、歯科放射線学の放射線治療患者の口腔管理の頁と諸先輩方の助言を参考にしつつ、「患者は教科書」、「多職種のチーム員は指導医」の理念のもと日々研鑽してまいりました。現在、医療としての「がん口腔支持療法」は定着しつつありますが、それを支える医学、歯学、看護学、薬学、リハビリテーション学、栄養学、死生学等の科学としての「がん口腔支持療法学」は歩み始めたばかりだと思います。医療を提供する医療者からすると試行錯誤のうえ理想的な答えにたどり着いた時の達成感は苦労した分だけ感動・感激はひとしおと思いますが、提供される患者からすると苦痛が長く辛さが勝るかもしれません。また、患者や医療者のニーズを的確に把握しそれに応えるべく研究される「がん口腔支持療法学」とそれによって明らかにされた科学データのもと提供される「がん口腔支持療法」は、立場やアプローチは違えど患者の笑顔を目標とする医療者にとって最良のアプローチだと思われます。

そこで本学術大会はメインテーマを「ともに学ぶ がん口腔支持療法」とし、特別講演では、アルビレックス新潟 早川史哉選手にがんサバイバーの立場からご講演を頂き、シンポジウム1の「がん口腔支持療法への期待」では、各分野でご活躍されている先生をお招きし、それぞれの分野のがん治療の概要と口腔支持療法期待することについてご講演を頂くことで、がん治療とこれからの「がん口腔支持療法学」研究のヒントを演者の先生方から学び、シンポジウム2の「がん口腔支持療法の可能性」では、各分野のフレッシュな先生を主にお招きし、各分野のがん口腔支持療法での取り組みをご講演を頂き、参加者の皆さまは演者の先生から学び、演者の先生方も参加者の皆さまから学べる機会になればと考えています。

この時期の新潟は初冬を迎え少し寒いですが、天候もよく、新酒の出荷、のど黒、寒ブリ、秋鮭、ル・レクチェが旬をむかえます。是非、学びの後は新潟の食と観光をお楽しみ頂ければと思いますので、奮ってご参加ください。新潟で「がん口腔支持療法学」や「がん口腔支持療法」について熱い議論が展開されることを大変楽しみにしております。

大会長 勝良 剛詞
新潟大学医歯学総合病院 歯科放射線科 病院准教授
            医療連携口腔管理チーム