ご挨拶

 2017年(平成29年)の日本がん口腔支持療法学会学術大会は岡山での開催となりました。今回の学会のテーマは,「ひろがれ,つながれ,がん口腔支持療法」としました。わたしたちは,口腔支持療法を歯科関係者だけでなく医師,看護師や多職種の専門家とともに発展させることを一つの目標としています。支持療法は多職種の専門性がいかんなく発揮され,また連携・協働によりより良いものとなるのではないでしょうか。そこで,口腔という切り口で,支持療法のさらなるつながり,ひろがりができ,より良い医療の創造のきっかけとなる会となればと願い,この学会のテーマを設定しました。トップページの写真には岡山名物の(ひろがりを求める)桃太郎と(つながる)瀬戸大橋を採用してみました。
 昨年同様,基調講演,シンポジウム,そして一般演題発表のセッションを設けることといたしております。基調講演は国立がん研究センター中央病院看護部・副看護部長の森文子先生にお願いいたしました。セルフケア支援について現場に還元できる看護研究を継続されておられ,その内容についてのご講演をお願いいたしております。セルフケア支援についてはあらゆる専門の立場が必要とする内容であり,今回のテーマのもと口腔を切り口とした支持療法を発展させるにあたり糧となるご講演を頂けるものと考えております。シンポジウムの一つについては本学会会員の構成職種で最も多い歯科衛生士の活躍にスポットを当てたものを企画しております。また,もう一つのシンポジウムのセッションではがんサバイバーへの口腔支持療法のあり方を討議する場を設けたいと考えております。がんになっても豊かな生活や人生を送るためにどうあるべきか議論される機会が増えています。口腔を切り口として,支持療法に関わる医療関係者のみならず,患者さんの視点からも議論できる場を設けたいと考えております。昨年から始まりました一般演題(口頭発表,ポスター発表)のセッションも設けます。白熱した,しかしあたたかい議論とともに,ご発表いただくことをきっかけとした人の輪のひろがりを期待しております。
岡山の地を全国の皆様にご紹介するとき,「ようこそ“晴れの国岡山”へ」と申し上げることが多くございます。岡山県のトータルイメージを表現する言葉として,“晴れの国“という言葉が幅広く使われています。ダントツではないが晴れの日が多いこと(降水量1mm未満の日:276.8日で全国第1位〔気象庁「全国気候表(1981~2010年(30年間)の平年値)」〕),温暖な気候,美味しいものが多い,自然がいっぱい,といったところが“晴れの国”の理由です。
 ぜひ多くの皆様に岡山にお越しいただき,大会を盛り上げていただきたいと思います。そして,せっかくですので岡山の地を楽しんでいただければと関係者一同願っております。
 桃太郎発祥の地,晴れの国岡山で,多くの仲間とともに熱く語りあいましょう。

                       大会長   髙橋郁名代(岡山大学病院看護部・造血細胞移植コーディネーター)
                             杉浦 裕子(岡山大学病院医療技術部歯科衛生士室・歯科衛生士)
                             曽我 賢彦(岡山大学病院医療支援歯科治療部・部長,准教授)