大会長ご挨拶

日本がん口腔支持療法学会 第2回学術大会開催にあたって

CEO

 平成28年(2016年)12月17日(土)〜18日(日)の1日半の期間で、日本がん口腔支持療法学会第2回学術集会を、静岡がんセンター(静岡県駿東郡長泉町)で開催させて頂くことになりました。一般演題募集を含めた学術集会形式は初めての試みです。本大会を盛り上げるためにも、是非多くの皆様からの演題登録をよろしくお願いいたします。
 2012年から始まった周術期口腔機能管理は、歯科界にがん治療における支持療法が認識される大きなきっかけとなりました。今では多くの病院の医師・看護師が歯科のサポートに期待を寄せています。これまで日本では、がん治療における口腔支持療法の専門家が一同に集まる機会はほとんどありませんでした。世界に目を向けるとMASCC/ISOO(Multinational Association of Supportive Care in Cancer/ International Society of Oral Oncology)という組織があり、歯科だけでなく幅広い分野でのがんの支持療法の中心的団体となっています。そこで出会った有志で口腔粘膜障害の臨床診療ガイドラインの日本語翻訳をしたことがきっかけとなり、日本がん口腔支持療法学会は設立されました。私たちは、口腔支持療法の高まりを歯科医師、歯科衛生士だけでなく、医師、看護師や多職種の専門家とともに発展させていくことを目標にしています。
 本学術集会のテーマは、『Provide appropriate intervention at the appropriate time』です。 「appropriate」 は、「適切な」と訳されますが、同じ疾患でも患者さんとその置かれた時期・状況により「適切な介入」はまったく別物になることもありえます。そういう意味では、支持療法は標準化することが難しく、その時の「適切な介入が何か」を決定するには悩ましいことばかりです。患者さんに施すケアは、木で例えると、葉の部分であり、それは提供者によって大きく変化するかもしれません。しかし、患者さんを支えるために何ができるかという本幹の部分は変わらないはずです。幹を明確にし、より太く育てていけるように語り合える場を、この日本がん口腔支持療法学会で少しずつでも築いていけたらと思っています。
 日本がん口腔支持療法学会第2回学術集会に多くの仲間が集まり、情報交換・討議の場となり、口腔支持療法の発展とがん医療の向上につながることを期待しています。
 富士山の麓にて、皆様のお越しを心よりお待ち致しております。

2016年7月

特定非営利活動法人 日本がん口腔支持療法学会
Japanese Association of Oral Supportive Care in Cancer (JAOSCC)
副理事長・第2回学術大会大会長 百合草 健圭志(静岡県立静岡がんセンター 歯科口腔外科)